水が配給される仕組み
2020年11月17日 12時24分
水漏れが起こったときには、修理をする必要があります。
しかし、家庭へどのように水が配給されているのかなどの仕組みが分かっていないと、修理をするのにも難しい場合があるため、
ここでは、水が配給される仕組みを紹介します。
水は、浄水場から配水管(水道管)を通って水の仕様場所の近辺まで運ばれてきますが、そこからそれぞれの住宅への配水方法にはいくつかの種類があります。
まず、「配水管」は公道の地中に埋まっていることがほとんどです。
水が家庭に配給される仕組みは、一般的に、この配水管から「給水管」という管に分かれてそれぞれの住宅に引き込まれます。
その給水管から、「止水栓」、「受水槽」、「蛇口」などを通って、それぞれの住宅や部屋へ水が給水されるという仕組みになっています。
給水管、止水栓、受水槽、蛇口などをまとめて、「給水装置」または「水道設備」と呼びます。
配水管、止水栓、受水槽、蛇口などは、それぞれの住宅の所有物のため、水漏れや配管トラブルなどが起きた場合は、
修理や改造、新設などを各自で行うことになります。
集合住宅などの場合は、給水管以外にも給水するための設備が必要になりますが、修理や改造、新設する場合の費用は、管理費に含まれている場合が多いです。
次に、それぞれの住宅へ水が配給される種類ですが、主に3種類に分かれます。
受水槽水道方式給水
水道メーターより先に「受水槽(貯水槽)」という装置を設置し、一旦受水槽に水を溜めてからポンプで直接各部屋の蛇口まで水を送ったり、もう一度屋上などに設置した水槽に水を送って給水したりする方式です。
「貯水槽水道方式」とも呼ばれます。
大型マンションや大規模な商業施設など、一度に大量の水道を使う建物に用いられる方式です。
受水槽水道方式は、水槽が大規模な場合が多いため、地震などの災害時や水道施設の事故の際に水を確保する機能が付いています。
受水槽に水を溜めずに配水管から直接水を配給する方式だと、一度に大量の水を使用した場合水圧が下がってしまい、
それぞれの蛇口から流れる水の量が不安定になります。
しかし、受水槽水道方式は一度受水槽に大量の水を溜めることで一度に大量の水を使用したとしても水圧が下がる心配はありません。
建物を管理している人や会社は、受水槽を定期的に清掃する必要があります。
直結直圧式給水
公道の下に埋まっている配水管と各住宅の給水設備を直接繋いで水を送る方式です。一般的に3階建てまでの一戸建て住宅などの建物に用いられます。
配水管、止水栓、受水槽、蛇口などの給水設備は、建物の所有者が管理する必要があります。
そのため、配水管が故障しない限り水道局に修理を依頼することはできません。
直結増圧式給水
一定の条件を満たしている場合、3階~6階建てぐらいまでの中高層の建物に増圧ポンプを設置することで配水管から直接水を送る方式です。直結直圧式では給水できないが、受水槽水道方式にするまでもない建物に用いられることが多いです。
増圧ポンプを多く設置することで、3階以上の階へ給水することもできます。